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入団して2年経ったある日、「バンドマスター交代劇」があり、（僕より1年遅く入団の）仲野彰さんが
新たなバンドマスターに！、 この仲野彰さんという方は、当時かなり有名なトランぺっターで、ジャズの専門誌「スウィング・ジャ ーナル」の人気投票で（日野皓正（トランペット）が人気投票の1位になるまで）5年間1位を張った人！ この機会に「バンドメンバーの総入れ替え」が始まり、有難い事に、テナーのポジションが1ランク、 アップして「ファーストテナー (ソロとアンサンブル) 」になり、バンド名も「仲野彰とサウンド71」 仕事の内容も変わり、(当時人気のあった)「弘田三枝子」のコンサートのバックバンドがおもな仕事に！ 翌年の4月、バンドの所属事務所から突然の呼び出しがあり、帳簿を見せられ、「事務所所属から半年、 毎月、大幅な赤字でこれ以上継続できない」、つまり、解雇です、そのあと、バンドマスターは、「今月一 杯で解散します」、その後、幸いな事に、バンドを引き受ける事務所が現れたのですが、一流バンドが見 向きもしない仕事ばかりで給料もガタ減り、勿論、バンドマスターは翌月には顔を出さず、 バンドメン バー全員でやり繰りし、それでも、バンドマスターの解散宣言後、5か月継続させ、その年の9月一杯で 解散と決め、自分とメンバーの「仕事探し」です、幸いにも「森寿男とブルーコーツ」に入団できました、 ＊ この「幸いにも‥‥」が、あとで話題になるので、敢えて申し上げると、 （１）この有名な「ブルーコーツ」に入団できる！何て幸運なんだ！ （２）前のバンドが解散、1日も失業せず、このバンドに入団できて、何て幸運なんだ！ 僕は有名？ な、単細胞人間なので、‥‥ （ブルーコーツに入団後、）2，3日して、東北方面の演奏旅行があり、その帰り道、上野に向かう寝台 急行の中、バンドマスターが「どうだ！田辺君、ブルーコーツ入団できて良かったろう？」「ええ、とて も良かったです、1日も遊ばなくて（失業しなくて）！と答えたら、とたん、怒り出して「ブルーコー ツを侮辱する奴は即、首だ！」と、寝台で就寝中のブルーコーツのメンバーに、言い回られました、 |