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＜美空ひばり・名古屋、・御園座公演での話。＞
確か、1969年、＜武藤敏文とニューシャープス＞は、美空ひばりの北陸公演に引き続き、名古屋・御園座での1か月公演、メンバーは
僕が、ニューシャープスに入団するきっかけになった、最上階に「天守閣」と言う名のナイトクラブがあるホテルに宿泊、僕は、1か月、四日市にある実家に宿泊、（決まった宿泊先をキャンセルして別個に宿泊すると（手数料を引いた）キャンセル料が手に入る（→引き贈与））、2日目、本番2時間前に会場入りすると、何か、普通では無い雰囲気！異常を感じたので、メンバーに聞いて見ると、「昨日の公演の後、バンドマスターとコンサートマスター（ジョージ高野）は、例のナイトクラブに行き、お酒を飲みながら、初日の演奏の話をしている途中、ショーの中程で1曲だけ歌う、美空ひばりの弟（香山武彦）の歌を、「最悪だね！」と評価、もっと最悪なのは、コンサートマスターの背中、後ろのテーブルに、香山武彦と、その取り巻きがお酒を飲んでいて、そのコンサートマスターの話を、逐一聞いていた事です、挙句（あげく）、コンサートマスターはそのグループにエレベーターの中に連れ込まれ、上下する間「コテンパン」に殴ら
れ、とてもサックスを演奏できる状態に無く、2日目の朝、東京に帰り、（名古屋の）地元のサックス奏者が代わりに呼び込まれ、僕はそれを、本番の1時間前に知ったのです、「とばっちり」は僕にも及び、ショーの中の1曲、元々、ピアノソロだった間奏を、コンサートマスターがステージの真ん中、美空ひばりの横でソロを演る形を、急遽、僕が演る事になり、慌ててピアノのソロをコピーし、それを
僕のテナーの左手の上に貼り付け、その日はかろうじて過ぎました、「ニューシャープス」は、この公演の最後の日をもって、美空ひばりの地方公演の演奏は、（めでたく？）「解雇」（クビ）となりました、 |